夏の猛暑が常態化する中、工場・倉庫・体育館・商業施設などの大空間建築では、空調負荷を抑えて省エネとCO₂削減を実現することが重要な課題となっています。さらに2025年6月より、働く人の熱中症対策が企業に義務づけられました。
こうした背景から、既存建物にも導入しやすい暑熱対策として遮熱シート「はるクール」が注目されています。「はるクール」は高反射・低放射の特徴を持ち屋根や壁から侵入する輻射熱を低コストで抑制する材料です。
遮熱シート「はるクール」は、日射による輻射熱の影響が大きい建物でより効果を発揮する建材です。
特に屋根・外壁からの熱侵入が大きい施設では、低コストの暑熱対策として期待できます。
■金属加工工場の事例
金属加工工場として使用されている、折板屋根の大型施設への導入事例では、遮熱シート「はるクール」の施工により、-29.9℃の放射温度の低下が測定されました。
■自動車整備工場
暑熱対策により、働く人のウェルビーイングの向上とともに、作業負荷が軽減され、整備品質の安定と作業効率の向上につながります。
■レンタル会社倉庫
物品の温度上昇を抑えて品質管理を強化でき、空調機器利用に伴うエネルギー使用も削減され、カーボンニュートラル社会に貢献します。
■学校体育館
児童・生徒・職員の暑熱リスクを低減するだけでなく、災害時に避難所機能を担う施設として、夏季にライフラインがストップしてしまい空調機器が使用できない場合でも安全で快適な環境づくりに寄与します。
①屋根・外壁が直射日光を強く受ける
屋根面や西面・南面の外壁が長時間日射を受ける建物では、表面温度が上昇し、室内側へ輻射熱が伝わります。
遮熱シート「はるクール」はこの熱放射を抑えるため、周囲に日陰が少ない工場・倉庫・体育館などで効果を確認しやすい傾向があります。
②金属系の屋根・外装材を使用している
折板屋根や鋼板外壁などの金属系外装材は、日射で温度が上がりやすく、室内へ熱を伝えやすいのが特徴です。
遮熱シート「はるクール」を屋根裏面に施工することで、金属面からの輻射熱を抑え、室内環境の改善につながります。
③屋根面積が大きい大空間建築
工場、物流倉庫、体育館、展示場などは屋根面積が大きく、屋根からの熱取得量も大きくなります。
遮熱シート「はるクール」により屋根面からの輻射熱を抑えることで、作業者や利用者の体感温度改善、空調負荷の低減が期待できます。
④空調負荷の低減が課題になっている
冷房が作動していても室温が下がりにくい施設では、屋根・外壁からの熱侵入が原因になっている場合があります。
遮熱シート「はるクール」で屋根・外壁から伝わる輻射熱を抑えることで、冷房負荷の低減や空調効率の改善につながります。設備増強の前に検討したい対策です。
⑤稼働中の改修が求められる
工場や倉庫、商業施設では、操業・営業を止めずに改修したいケースが多くあります。
遮熱シート「はるクール」は、既存屋根を撤去せずに内側から施工でき、工期や施工範囲を抑えやすい点がメリットです。
事前に現状と要件を整理するためのチェックリストを用意しました。
【1】建物条件の確認
□屋根や外壁に直射日光が長時間当たる
□金属屋根・金属シャッターなど熱を持ちやすい部位がある
□屋根面積や外装面積が大きい
□夏季の室温上昇が課題になっている
□作業者や利用者の暑熱対策が必要である
【2】熱環境の確認
□暑さの主因が日射である可能性が高い
□屋根直下や西面付近が特に暑い
□空調負荷が大きい
□スポット空調の効きが悪い
□室内温度・表面温度の測定データがある
【3】施工条件の確認
□稼働中施工の必要がある
□足場や高所作業の条件を確認している
□既存下地の状態を確認している
□固定方法・端部処理を検討している
□メンテナンス動線を確保できる
【4】法規・安全性の確認
□防火・不燃性能の要求を確認している
□内装制限との関係を確認している
□消防設備や避難経路に影響しない
□結露リスクを確認している
□製品仕様書・認定書類を確認している
【5】費用対効果の確認
□導入目的が明確である
□期待する効果を施主と共有している
□空調費削減だけでなく作業環境改善も評価している
□遮熱塗料や断熱改修との比較を行っている
□将来的なメンテナンス費も考慮している
以上の結果を踏まえ、条件に合うかどうかを見極めたうえで採用を決定しましょう。
遮熱シート「はるクール」は、輻射熱の屋内への侵入を抑え、空調負荷や室内温度上昇を軽減できるため、特に大空間・間仕切りの少ない施設で効果が出やすい一方、日射条件や運用(換気・日中滞在の有無)によっては期待にそぐわないことがあります。導入前は、暑さの主因、施工範囲、求める性能を整理し、適材適所で選定することが成功の鍵です。
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