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BX防災・環境ノートDisaster Prevention & Environmental Notes

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猛暑・豪雨・地震に備えるレジリエンス建材の潮流

はじめに ~建築におけるレジリエンス(強靭性)とは何か?~

近年、建築業界において「レジリエンス(強靭性)」というキーワードが強調されるようになりました。これは単に構造が頑丈であるだけでなく、災害が発生した際に被害を最小限に抑え、速やかに機能を回復させるしなやかな強さを指します。現代の建築設計には、従来の「守る」設計から、一歩進んだ「回復し、持続する」ための建材選定が求められています。

背景には、気候変動への適応や想定外の自然災害に対する建物のパフォーマンスの維持が不可欠になっていること。また、企業のBCP(事業継続計画)の観点からも、発災後の稼働停止リスクを最小化する設計は今や必須要件であることなどがあります。物理的な損壊を防ぐことは、建物の長寿命化によるライフサイクルコストの低減に直結し、最終的にはクライアントの資産価値を守ることへとつながります。

複合災害リスクと建材の役割

複合災害とは?
自然災害は単一で起こるとは限りません。複数の事象が重なり合う「複合災害」への対策が急務となっています。

複合災害の発生パターン
【連鎖型】
地震の発生により火災が引き起こされる、あるいは台風によって突風が起きるケース。

【同時多発型】
猛暑の中での台風襲来や、豪雨の中での地震発生など、異なるリスクが同時に発生するケース。

【時間差型】
一度の災害で蓄積したダメージが、数か月・数年後の別の災害で顕在化するケース。

複合災害に対する建材の役割とは?
建材に求められる役割は、単に物理的な損壊を最小限に留める“シェルター機能”だけではありません。複合災害に備える設計において、建材は一部の部材が損壊しても建物全体の致命的な不全を回避する「冗長性の確保」が不可欠です。また、発災後の迅速な状況確認と復旧を可能にする「メンテナンス性の向上」も、BCPの観点から極めて重要視されています。さらに、インフラの遮断を想定し、停電時であっても建物内の温熱環境を制御し続ける「パッシブな環境制御能力」は、居住者の生命を守るための必須要件となりつつあります。

災害別・最新レジリエンス建材トレンド

①猛暑
記録的な気温上昇に対し、空調負荷を減らしつつ居住者の生命を守る建材が進化しています。
●高反射・遮熱塗料:屋根や外壁の温度上昇を抑制。
●真空断熱材:薄型で高い断熱性能を誇り、既存改修でも活躍。
●スマート調光ガラス:日射量に応じて透過率を変化させ、室内温度を最適化。

②豪雨
線状降水帯による浸水や、台風による飛来物への対策が重視されています。
●止水シャッター・止水ドア:地下駐車場やエントランスへの浸水を物理的に遮断。
●高耐風圧外装材:過去最大級の台風を想定した、脱落しにくい留め付け工法。
●雨水貯留浸透システム:都市型洪水を防ぐための、敷地内での一時貯留機能。

③地震
構造体の安全はもちろん、「非構造部材」の被害防止がトレンドです。
●制震ダンパー:揺れを吸収し、建物の変形と内装材の損傷を軽減。
●天井落下防止システム:避難所となる体育館やオフィスでの二次被害を防止。
●機能維持型免震部材:大地震後も継続して建物を使用可能にする免震技術。

文化シヤッターが提供するレジリエンス建材

・ウインドブロックシリーズ「重量シャッター C-96V」
文化シヤッターでは、近年の気候変動に伴い大型化する台風や竜巻・突風などの風災害対策として、2020年より耐風圧仕様の「ウインドブロックシリーズ」をラインナップしています。
大型物流倉庫や工場の風災対策に適した「重量シャッターC-96V」は、「高強度耐風フック付きスラット」と「補強プレート付きガイドレール」の採用でスラットの 抜け出しを防止。風速81m/秒に相当する4,000Pa(正圧)の耐風圧性能(最大間口9.5mの場合)を確保しています。

レジリエンス性(高耐風圧)について

「重量シャッターC-96V」は、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会主催の「ジャパン・レジリエンス・アワード2025」において、“優良賞”を受賞しています。

・猛暑
「はるクール」
輻射熱を反射することで建物内の温度上昇を抑える屋内用遮熱シート。
後付けも可能。耐久性に優れ、ランニングコスト低減にも大きく貢献します。

・豪雨
「アクアフロート」

水の浮力だけで自動で起立する起伏式止水板。

「アクアード」
スチールドアの操作性で、高い止水性能を発揮。

・強風
「マドマスター高耐風モデル」
大型化する台風・強風対策として内部構造の強度を高め、住まいを強風被害から守ります。

・耐震
「学校用間仕切プレウォール」
地震から子どもたちを守る地震動対策(外れ止め)を施した学校用間仕切シリーズ。


最後に

複合災害が、想定外ではなくなった現代において、建材選定は意匠やコストだけでなく、レジリエンスという付加価値をいかに組み込むかが問われています。設計初期段階から、物理的強度、復旧の容易さ、そして環境制御能力を兼ね備えた建材を採用することは、建築主の資産価値を守り、持続可能な社会を構築するための、建築専門家としての重要な責務と言えるでしょう。

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